最近、ファッションビルや百貨店の中で赤いマネキンが目立っている。そのほとんどが、「ダブルスタンダードクロージング」か「ノーブルバース」の売り場といってよい。
ダブルスタンダードクロージング(DOUBLE STANDARD CLOTHING)は、"ダブスタ"の愛称で知られる、買える+着れるモード的な服、つまり、モード・リアルクローズとして人気がある。
ダブルスタンダードクロージングは、現在は、主にファッションビル「マルイ」や、「ルミネ」で人気を集めている。また、モードとセクシーをミックスした服作りで、「アラサー」をターゲットに注目度の高いブランドだ。
そして、ノーブルバース(Noble birth)は、そのダブルスタンダードクロージング(以下ダブスタ)の経営者兼、デザイナー、滝野雅久氏をチーフデザイナーに起用し、アパレル大手オンワード樫山が仕掛ける「アラサー」をターゲットに展開する大人な服だ。
今回は、アラサーとノーブルバース(Noble birth)+ダブルスタンダードクロージング(DOUBLE STANDARD CLOTHING)をインディケ!したい。
■ ダブルスタンダードクロージング、ダブスタ
ダブルスタンダードとは、直訳すれば二重基準。必ずしも好意的には使われない用語であるが、ダブルスタンダードクロージングにおいては、モダンとクラックなど相反する様相をうまくミックスしていくということで使われている。
ちなみに、愛称は、"ダブスタ"。ブランドスタート以来徐々に人気を集め、現在では、買える+着れるモード的な服、つまり、モード・リアルクローズとして、ファッションビルにはなくてはならないブランドの一つといえよう。
■ アパレル大手オンワード樫山の戦略と「アラサー」
オンワード樫山は、日本におけるアパレル最大手企業。年商で2000億円を超えるライバル企業としては、ワールドがあるが、そのワールドに比べ、オンワード樫山は、主に百貨店を中心にした販路に強みを持つ。
しかし、その百貨店業界の業績は、昨今の高級ブランドが次々路面店に進出していることや、古いイメージから脱却できず、ファッションビル(マルイ・ルミネ等)に若い層を取られていることからも不振ぎみであるインディケ!される。
また、別のトレンドとしては、ブランドの時代となり、平場(ブランドごとに区切られておらず、紳士服・婦人服というくくりで設定されている売り場)が地盤沈下している。これにより、百貨店の中で、百貨店ブランドではなく、服を売る為に、アパレル・ブランドがより必要となってきている。
このような状況下で、今、一番、百貨店が欲しい客層が「アラサー」なのである。このアラサーは、Around 30(アラウンド・サーティー)から来ているワードである。
つまり、「アラサー」は、初期のコギャル世代で、現在は、30歳周辺(25歳~30歳)となり、その中の勝ち組は、かなりの可処分所得を持っているターゲットなのだ。
そして、「アムラー」や「ミジェーン」で育った世代は、いつまでも高感度ファッション、おしゃれブランドに身を包みたいという希望があるということだ。
すでに、「お姉さんブランド」という形で、「いつまでも同じブランドで!」という戦略で、多くのヤング・ブランドがこの分野に侵攻しているが、オンワード樫山・百貨店も是非とも押さえたい領域なのである。
そこで、登場するのがダブスタとそのブランドを引っ張る、滝野雅久氏だ。
ダブスタは、20代後半をリアル・モード服という切り口で抑えており、オンワード樫山のラブコールもうなづける。さらに、ダブスタは、主にファッションビルに出店していることからも、百貨店マーケットで存在感を示したいオンワード樫山の出店戦略と、コンフリクトが起こりにくい。
後は、このノーブルバースの「ちょっとモードな(人とは違う)リアル・キャリア・ファッション」としてのMDの精度がどこまで上がるかが勝負である。
いままで、どちらかというと定番的な展開が多かったオンワード樫山によるノーブルバースという取組みはうまく行くのか?その答えは、皆さん自身の目でインディケ!してほしい。
紹介したインディケ!スポットリニューアルした新宿高島屋(7F)でノーブルバースをインディケ! -
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