景気が悪い、100年に一度の不況といわれている今、すべての商品が価格低下圧力にさらされているといっても良いだろう。
その中で、比較的に標準価格を守ってきたものがある。自動販売機だ。350mlなら120円、500mlなら150円という定価という価格が自動販売機上では比較的に守られてきた。しかし、この自動販売機にも価格破壊の波が押し寄せている。
街中で、80円や100円という看板を掲げて販売している自動販売機をよく見かけることが多いだろう。そして、このような低価格自動販売機が、ここにきて東京でどんどん増殖しているのだ。
今回は、100円自動販売機、低価格自動販売機とその増殖の理由をインディケ!
■ いままで価格が守られてきた巨大市場 - 自動販売機
全国に何台の自動販売機があるかご存知だろうか?
清涼飲料を販売するものだけで全国に223万台あり、人口58人に1台もあるのだ。このため売上げも巨大で、約2.15兆円といわれる巨大市場だ。コンビニの躍進もあるが、この清涼飲料は約4兆円といわれていることから、その半分が自動販売機から生み出されることなる。
このデータを見ると日本人は、平均で約3.1万円ほどの清涼飲料を年間購入していることになる(これは、赤ちゃんやお年寄りも含めた数字なので、いかにこのマーケットが巨大であるかがわかるだろう)。そして、自動販売機に限って考えると、日本人は、平均で約1.65万円ほどの清涼飲料水を自動販売機から購入していることになる。
このような巨大市場でなぜ、今まで価格が守られてきたのであろうか?
この理由は、大手飲料メーカーの専売自動販売機が自動販売機の大部分を占めるということがある。
大手飲料メーカーの専売自動販売機では、メーカーごとに自動販売機を管理(つまり、コカコーラの自動販売機にはコカコーラ社製品しか入ってない)しているため、
・ 生産者が販売しているため、積極的に価格を下げる理由がない
・ 価格競争の相手は、すべてメーカーのため価格を下げたい業者がいない
ということがあった。
しかし、昨今、独立系の自動販売機オペレーターが出現、これにより価格競争が勃発することになる。
■ 専用自動販売機オペレーターの出現
低価格自動販売機は、以前から存在した。ほとんどの場合は、自動販売機のオーナーが自身で管理する自動販売機で、その為、仕入れを自由に行っているため、その仕入れ金額を見て価格を自由に設定してきたものである。
しかし、数か少なく価格破壊を行うまでにいたらなかった。
そのような背景で、出現したのがこのように低価格自動販売機をまとめて管理する独立系の自動販売機オペレーターである。非メーカー系のこれらの業者は、価格に関する呪縛もなく、これによって、一気に低価格自動販売機が出現し、メーカー系の機会も巻き込んで価格競争が起こることとなった。
現在、東京では特に人通りが少ない(=売上げが少ない)自動販売機を中心に、値下げが起こっている。
この独立系自動販売機オペレーターは、
・ 大手メーカー商品を取扱うもの
・ 独自のPBブランドで展開するもの
などがあるが、いずれにしても、500ml飲料で120円から100円程度、350ml飲料で80円程度で販売している。
とにかくこの不況では低価格自動販売機はユーザーにとってうれしいもの。東京都心部でも2等立地ではこの低価格自動販売機がたくさんある。是非ともインディケ!してほしい。
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