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「クリムゾンというアパレル企業を知っているか?」と聞いてピンと来る人はなかなかいないだろう。しかし、「サーフブランドのピコー」や「熊のマークのBear」といったブランドを知っている人は多いだろう。
クリムゾンはこれらのアパレルブランドの日本での商標利用権を持つ企業だ。この商品利用権をもっているということは、該当するブランドを使って自由に商品を作ってよいということだ。
このような商標利用権を活用して成功している企業の成功例として、靴版SPAのABCマートがある。しかし、残念ながらこのクリムゾンは企業としては大成功しているとは言えない。
いずれにしても、今回のインディケ!は、このクリムゾンについてだ。
■ クリムゾンと商標利用権保有ブランド群 クリムゾンが持っているブランドにはいくつかあるが、以下の3つが特に有名だ。
T&C Surf Designs Hawaii(Town & Country) - T&C Surf Designs は、ハワイ発祥のサーフブランド。クリムゾンこのブランドに関して、皆さんは丸の中におたまじゃくしが入っているようなマーク(たぶん相当失礼な表現)を絶対に見たことがあると推察される。
PIKO - PIKO(ピコー)はハワイ発祥のサーフブランド。高波のようなマークは日本のカジュアル系ジーンズチェーンショップなどでは定番といえるほどよく見かけることができる。このマークも皆さん見たことがあると思う。
Bear USA - Bear USAは、ニューヨーク発のアウトドアブランド。特にダウンジャケットなどで有名である。これも、カジュアル系ジーンズチェーンショップで、冬の定番商品である。
クリムゾンは、これらの商標利用権を使い、上記のブランドネームが付いたクリムゾン企画の商品を企画し販売するというビジネスモデルだ。
クリムゾンはこのほかにもブランドを保有しているが、この3つが特に有名なラインといえる。しかしながら、T&C Surf Designs Hawaii以外の2つのブランドは、ブランドが開発された母国でも非常に大きな知名度を獲得しているとはいえずに、逆に日本先行型のブランドともいえる。つまり、なんとなく付いている感のあるブランドともいえなくはない。
このほかの注目ブランドとしては、クリムゾンの中でも最も「おしゃれ系な」サーフブランドともいえ、原宿に路面点がある「モダンアミューズメント」などがある。
■ 「ファッション(おしゃれ着)」と「普段着」の狭間で 最近、「ユニクロ」や「ファッションセンター しまむら」のおしゃれ化で、衣料における「ファッション(おしゃれ着)」と「普段着」の境がなくなりつつある。 また、地方にショッピングモールが多数できたことによって、ブランドがこぞって低価格ライン(ショッピングモールライン)を開発したことや、ファストファッションの登場により「ファッション(おしゃれ着)」が安くなっていることもあり、ファッション性が劣るものの価格の安さが売りであった「普段着」を軸に展開していたメーカーの苦境が伝えられる。 特にいままで「普段着」を提供してきたスーパーでの衣料品販売は不振を極めている。そして、スーパーの衣料品販売が普段着の最大の売り場であったこともあり、普段着を作るメーカーにとっては痛手となっている。
そんな状況下で、この「普段着」エリアで活動するブランドは「つらい状況」である。
■ アウトバーンの終焉とクリムゾン 以前、インディケ!を行ったアウトバーンという企業が倒産した。2007年9月のことだ。
このアウトバーンもクリムゾンと似たような業態といえば業態である。主力は「普段着」と「ファッション」の中間の衣料を大手スーパー(例えば、イトーヨーカドー)やカジュアルジーンズショップ(例えば、ライトオン)に卸すということだ。この分野は前述の通りに難しい市場だ。
2005年1月期のクリムゾンの売上げは約180億円、卸売りセグメントの売上げは約137億円あったが、2009年1月期は、売上げは約124億、卸売りセグメントの売上げは、約80億円となっている。
これに伴い時価総額も小さくなり、現在のころ企業価値は約6.8億円である。最盛期には企業価値が約80億円以上はあったのにである。
時代の主流は、卸モデルではなくSPA(生産から販売まで管理するモデル)モデルである。そのようなことを考えると、クリムゾンの次を担うのは、卸ではないSPAブランドであろう。
そのような状況下でクリムゾンはSPAブランドを1社買収している。次回のファッションインディケ!で是非取り上げたい。
関連タグ:クリムゾン,表参道,2009年9月UPコンテンツ
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