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  全日空ホテルとアークヒルズ-裏から見るとこんな感じ- |
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アークヒルズは、1986年オープンした東京初の大型再開発地区である。アークヒルズは、オープンから約20年の月日が流れようとしているが、いまだに東京における再開発の基本でもあり、アークヒルズのそのコンセプトは、今も古びてはいない。
■ アークヒルズで見る作る敷地調査へ 与えられた敷地に対して、周囲の環境や法規制について調査するというのが敷地調査の考え方である。
しかし、アークヒルズではコンセプトから逆算して、敷地を作ったという「作る敷地調査」とも考えられることが行われた。
この考えは、当時、民間主導ではありえないと考えられていた。つまり、土地を集めるというのは、集まらない可能性もある訳で、そんなリスクを民間企業が負えないと考えられていたからだ。
その為、アークヒルズ建設に要した歳月は、約17年。500軒以上の地権者の調整を取りながら、5.6haもの土地を赤坂・溜池に集めたのである。
道路拡張の為の土地買収は官主導ながら、東京では約1世代かかるといわれている、そこから考えると、アークヒルズ建設の17年という歳月は、長いようで短い。
アークヒルズの土地買収のスタートは、銭湯跡地であったと聞く。その後は、それを核に調整していったのであるが、実際のアークヒルズの広大な土地を見れば、それがいかに困難な作業であったことがわかる。(ちなみに、六本木ヒルズでは、テレビ朝日の広大な土地がその核となった。)
■ アークヒルズは、複合施設型再開発の原点 アークヒルズは、当時インターネットのビジネスユースなどは、考えられなかった時代に配線の為の、配管を完備したインテリジェンスオフィスビルの建設や、都市型高級ホテル、そして、高級賃貸マンション(サービスアパートメント)を用意するなど、今の再開発の原点が在るといっても過言ではない。又、文化面での配慮も忘れない。東京で有数のコンサートホールである、サントリーホールを併設している。
ここで、その概要をおさらいしたい。
□ アークヒルズの概要 - オフィス棟 ・ アーク森ビル(インテリジェントオフィス・店舗棟) 地上37階
- 住居棟 ・ アークタワーズ イースト/ウエスト/サウス(住宅棟) 地上25階/地上22階/地上6階 ・ アークヒルズエグゼクティブタワー(SOHO/住宅棟) 地上9階
- 店舗 ・ アークヒルズサイド(店舗棟) 地上5階 地下2階 ・ アークヒルズアネックス/ 店舗棟 地上1階
- ホテル ・ 東京全日空ホテル(ホテル棟) 地上36階
- 文化 ・ テレビ朝日スタジオ棟 ・ サントリーホール
- 設計は? アークヒルズの設計は、森ビルと、森ビルの建築物を数多く手がける入江三宅設計事務所によって行われた。
このように、アークヒルズにはその後の再開発のお手本ともなるプランニングがある。是非、アークヒルズを訪れて感じてほしい。
関連タグ:再開発,超高層ビルin東京,森ビル,溜池,2004年8月UPコンテンツ
紹介した東京スポット地下鉄南北線、銀座線、溜池山王駅 徒歩8分
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