バロックジャパンリミテッドという会社名を知らなくとも、マウジー、スライを知らない人は少ないだろう。東京では、マウジー、スライは確立されたブランドの一つともいえる。バロックジャパンリミテッド社は、そのマウジー、スライを運営するアパレルメーカーだ。
バロックジャパンリミテッド社は、設立以降、東京でいろいろな意味で話題を集め続けた人気ブランドだ。もともと、バロックジャパンリミテッド社の前身フェイクデリック社は、渋谷109のカリスマ、河瀬義昭氏によって設立され、元エゴイストのカリスマ店員の森本容子女史と共に立ち上げたブランド「マウジー」をスタートしたこと知られる。しかし、この2人カリスマは、もうバロックジャパンリミテッド社にはいない。
今回のインディケ!は、バロックジャパンリミテッド社がテーマである。
■ 歴史とドラマに満ち溢れたバロックジャパンリミテッド社
バロックジャパンリミテッド社の前身となるフェイクデリック社は、さまざまな意味で話題を集めた。
まず、成功したアパレル企業としてフェイクデリック社は、時代を先取りする3つのブランドを育ててきたことが注目される。
旗艦ブランド1 : moussy(マウジー)
カリスマ店員ブーム、派手なギャルブーム後に生まれた「マウジー」で「シルエットの美しいデニム」というカテゴリーを作り出した。森本容子女史、自らが着たいデニムという視点が詰まった、自分らしさを追求したデニムが女性の支持を集めヒット。マウジーがオープンしたのは、2000年3月のことである。
旗艦ブランド2:BLACK by moussy
109ブランドのお姉さん化の先駆けともいえる「BLACK by moussy」がスタート。マウジーといえば、渋谷109の印象が強かったが、「BLACK by moussy」において、フェイクデリック社(つまり、バロックジャパンリミテッド)は、109ブランド運営ではなく、伊勢丹やプランタン銀座に入るブランド運営企業となった。2003年にスタート。
旗艦ブランド3:SLY
SLY(スライ)を立ち上げこれも成功。マウジーでは「森本容子女史」であったが、SLYでは、カリスマ「植田みずき女史」を招聘。セクシー、グラマラス路線で、マウジーとは差別化。
最近では、SLYのブランド感を打ち出すショップとして、大型のライフスタイル訴求型店舗であるHOTEL SLY(ホテル スライ)を展開。SLYの世界観が展開された大型店は、訪れるだけで圧倒される。アパレルだけでなくて、インテリアも注目のショップである。SLY KIDSという子供服の展開もある。
■ 栄光の影で
このように多くのブランドを短期間で立ち上げてきたフェイクデリック社であるが、河瀬氏の経営者としての不祥事は相次いだ。麻薬、ひき逃げ身代わり出頭、脱税など、そのたびにスポーツ誌を沸かせていた。
ココルル、マウジーと立て続けにヒットさせた河瀬氏はまさに渋谷109が生んだアパレル業界の天才とも言えるだろう。しかし、その後は、さまざまな事件が正当化されるわけでもない。
また、森本容子女史も退社し、自身のブランド、カリアングを立ち上げたこともあり、このような事件と共にフェイクデリック社の先行きを危ぶむ声もあった。
■ ファンドによる買収を受けたバロックジャパンリミテッド
フェイクデリック社からバロックジャパンリミテッド社に社名を変更した後に大きな転機が訪れる。
2007年9月にバロックジャパンリミテッド社のオーナーであった河瀬氏が、保有株式をフランス系投資会社、CLSA キャピタルパートナーズジャパンに売却したのだ。
これにより、資金的なバックアップを受けてバロックジャパンリミテッドの拡大戦略が前進する。
次回に最近のバロックジャパンリミテッド、そして、ファスト化するバロックジャパンリミテッドのブランド「アズール バイ マウジー(AZUL by moussy)」をインディケ!したい。
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