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ヨドバシカメラ in 梅田 巨大複合専門店というフォーマット インディケーター:東京スペシャル 登録日:2006年7月28日 タグ:
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ヨドバシカメラの社名の由来は、淀橋(ヨドバシ)にあるカメラ屋ということである。この淀橋、新宿西口地域のある地名。この地名を冠にした有名施設では、新宿高層ビル街が出来る前にあった淀橋浄水場がある。
つまり、ヨドバシカメラは東京で育った家電量販店だといえる。そして、関西初進出となったヨドバシカメラin梅田では、大阪最大級のターミナル駅梅田の人の流れを変え、大阪の家電/PC販売地図を一気に塗り替えたという。
今回は、このヨドバシカメラ in 梅田をインディケ!
■ ヨドバシカメラが梅田にできるまで
もともとヨドバシカメラin梅田がある梅田駅北側は、JR系の施設であった。東京で言えば、汐留のように都心部にありながら広大な更地であり、その周りはなんか少しさびしい感じという状態であった。
1990年代はバブル崩壊の影響で、日本各地でいろいろな計画が計画倒れになったが、梅田の土地利用についても1990年代は、事実上の白紙状態が続いていた。
結局、1990年代後半になり、民間企業を対象に入札が行なわれることが決定した。ヨドバシカメラは、有力候補とされていた三越等に競り勝ち、梅田の土地を取得した。
■ ヨドバシカメラin梅田は大成功
ヨドバシカメラin梅田は、結論から言えば、大成功である。ヨドバシカメラは、東京、新宿発祥であり、商業の地、大阪に東京モデルを持ち込んだともいわれる。しかし、梅田店での経験は、東京での成功体験を元に新しいステージにヨドバシカメラを昇華させたといってもよい。
まず、ベースとしてのヨドバシカメラの戦略は、
・ 駅前立地による公共交通機関によるアクセスの良さを最大源追求する
・ 大規模店舗による品揃え力を知識が豊富な店員で支える
の二つである。
この二つの戦略は、ヨドバシカメラin梅田までの店舗でも実行されていたことであるが、これに加え、梅田の店舗では、大規模から巨大規模に昇華させた上で、共同テナントにファイブフォックス(コムサストアin梅田)を迎え、ファッションと家電・PCという男、女のニーズを同時に捉えるメガ専門店複合ビル構成にしたことである。
特にファイブフォックス社は、バブル期のDCブランドブームに成長の礎を築いたが、現在の成長源泉は、低価格帯でファミリーニーズをがっちりつかむSPA方式で展開されている「コムサイズム」であることからも、ヨドバシ+コムサストアが注目の組み合わせであったことがわかるだろう。
ともすれば大阪は、元気がないという話になりがちだ。しかし、このヨドバシカメラin梅田の近辺、「キタ」*1は開発ラッシュでさまざまな商業施設、オフィス施設が建設されている。つまり、今、大阪のダイナミズムを感じたければ、この「キタ」が注目なのだ。
明日は、ヨドバシ+コムサストアが大阪にとって、安売り系のビックインパクトなら、高級ブランド系のビックインパクト、ヒルトンプラザ ウェストをインディケ!したい。
*1 大阪の大規模ビジネス・商業の集積地域は2つあり、梅田を中心とする地域を「キタ」と、難波を中心とする地域を「ミナミ」と呼んでいる。
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紹介した東京スポットJR線、大阪駅、阪急電鉄線、阪神電気鉄道線、大阪市営地下鉄線、梅田駅 下車 徒歩3分
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