日本国内のアパレル市場規模が最も大きかったのは2006年から2008年の間といわれている。日本は「少子高齢化に向かっている」こともあり国内アパレル市場の縮小していると考えられている。
そのような状況なファッションを考える東京インディケーターでは、2011年9月に日本のアパレル大企業の今をランキング形式でインディケ!したい。
そもそも、日本国内のアパレル企業で現在安定的に1000億円以上の売上を毎年達成している大企業の一覧としては、ファーストリティリング、ワールド、オンワード樫山、ファイブフォックス、サンエーインターナショナル、イトキン、三陽商会、ポイントである。
また、この中でサンエーインターナショナルは、東京スタイルと経営統合を行い2011年6月からTSIホールディングスとなった。
ただ、この上位アパレル企業ランキング一覧の中に存在するアパレル企業は、日本国内の市場規模が拡大していないということもあり、売上が伸びているといえる企業は、ファーストリティリングとポイントだけというのが正直なところだ。
今回は、これらの企業の状況を売上ランキング順に紹介していきたい。
ここでいうアパレル企業はアパレル(服)の製造、および、製造小売りを中心としている企業とした(ワコールといった下着メーカーは入れていない)。
1位 ファーストリティリング 売上 8148億円 (会計年度 2010年)
圧倒的な1位の売り上げはファーストリティリング社。ファーストリティリング社といってもピンとこない人もいるかもしれない。あのユニクロの運営企業といったほうがいいだろう。大手アパレル企業の中で、市場の縮小が始まったといわれている2008年以降、もっとも売上を伸ばしたのは、このファーストリティリングであろう。
主要ブランドは単一ブランドでは日本最大の売上を誇る「ユニクロ」である。
2位 ワールド 売上 3055億円 (会計年度 2011年)
バルブ景気以前は、製造(=アパレルメーカー)と販売(=百貨店や専門小売業)とアパレル業界では川上と川下が分離していた。
しかし、バブル景気崩壊以降の1990年代を通じてSPA(製造小売り)に主力になり、ブランドが自ら店舗を構え販売するスタイルが主流となった。これと同時に、独自ブランドを設けず、洋服を仕入れて販売するという専門小売業、百貨店が地盤沈下するという構造変換が起きた。
ワールドはこの変化に最も対応できた大手アパレル企業といえる。現在は、主要ブランドは女性向けのSPAブランド(販売から小売りまでを手掛ける)「オゾック」「アンタイトル」「インディヴィ」、男性向けの「TAKEO KIKUCHI」など、様々なブランドを手掛ける。
ファーストリティリングをファッションとはせずに「普段の日に着る普段着製造」企業とした場合、日本のファッション企業でトップの売上を誇るのはこのワールド社である。
3位 オンワード樫山 売上 2446億円 (会計年度 2011年)
2005年までは、ワールド以上の売上を誇っており、日本のアパレルトップ企業(繰り返しになるがユニクロをのぞいた場合)であったオンワード樫山であった。
昨今では、マーク ジェイコブス、マイケル コースと育ててきたブランドが独自のジャパン社による展開のため手を離れてしまった。
その一方で、品揃えが超カッティングエッジなセレクトショップであるオープニングセレモニーのパートナーになるなど意欲的な展開をする企業でもある。
伝統的なアパレル業態「服を企画・製造し販売は百貨店で行う」というビジネスモデルで、いまだに日本最強ともいえる。「23区」や「組曲」などの百貨店で売れる強いブランドを持つことは皆さんもご存じだろう。
2007年度には、連結で3187億円とワールド(ワールドの同会計年度の売上げは3334億円)と共に日本初のアパレル企業(ユニクロを除いた場合のアパレル企業です)として売上3000億円を達成したが、その後、リーマンショック以降の不景気とそれに伴う百貨店の不振により売上は減少傾向にある。
4位 ファイブフォックス 売上(単独) 1129億円 (会計年度 2010年) グループでは約1660億円程度
ファイブフォックス社はあの「コムサ」ブランドを展開するアパレル企業。
低価格SPAブランドの「コムサイズム」の躍進で、2004年度にはグループ(ファイブフォックス+フランドル+イーストボーイ)での売上が2000億円を超えていた大企業であった。
単体でも会計年度2008年には1559億円の売上があったことを考えると最近、売上は低調である。しかし、自社のブランドをブランドの枠を超えて集めて、特定のターゲット層に向けた店舗作り、いわば、自社商品からなるセレクトショップの展開を拡大するなど常にファッション業界で注目を集める企業だ。
ファイブフォックス社は非上場のオーナー企業で、「謎に包まれているイメージ」がある。
アパレル大手のイトキンも非上場のオーナー企業であるがファイブフォックスほどの謎に包まれているイメージはない。やはり、ファイブフォックス社のホームページを持たない(現在は、公式の採用に特化したホームページがある)戦略が、ブランドイメージに大きな影響を与えるのであろう。
これも非上場のオーナー企業だからなせるワザかもしれない。
グループ企業である、フランドルの売上は396億円(会計年度2010年)、イーストボーイの売上は133億円(会計年度2009年)、ということからも考えて、グループでは、1660億円程度の売上を確保している超巨大な非上場企業とインディケ!できる。
5位 サンエーインターナショナル + 東京スタイル 売上 1525億円 (会計年度 2010年)
サンエーインターナショナルは、古くはビバユー(VIVAYOU)でヒットを飛ばしたアパレルメーカーだ。現在の主力ブランドとしては、ナチュビュー(NATURAL BEAUTY BASIC)、フリーズショップ(FREE’s SHOP)などがある。
単体での売上は、2010年度で1003億円と単体でも大規模なアパレル企業だ。
そのサンエーインターナショナルと経営統合を発表したのが東京スタイル。百貨店向けのアパレル事業や、人気セレクトショップナノユニバースを買収したことでも知られる。単体では522億を売り上げる大手アパレル企業だ。
尚、サンエーインターナショナルと東京スタイルの経営統合会社名称は、TSIホールディングス。覚えておきたい名前だ。
とここまで、1500億円以上の売上を誇る日系アパレル企業をランキング形式で一覧化してきた。次回のインディケ!では、1500億円から1000億円まで日系アパレル企業をランキング形式で一覧化していきたい。
関連タグ:ファーストリティリング,ワールド,オンワード樫山,ファイブフォックス,サンエーインターナショナル,東京スタイル,TSIホールディングス,2011年9月UPコンテンツ
紹介したインディケ!スポット日本最大のアパレル企業の西新宿旗艦店 -ユニクロ新宿西口店- -
場所はこちら