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2003年と2004年に興味深い二つのマルイが誕生した。2003年10月オープンの神戸マルイと2004年2月オープンの北千住マルイである。
今回は、この二つのマルイ(神戸マルイ、北千住マルイ)を絡めながら、今後のマルイをインディケ!していきたい。
■ 大規模化と効率化と北千住マルイ 北千住マルイは、北千住駅西口地区再開発事業の目玉となる商業施設として建設され、現在のところ、最も新しいマルイである。
そして、北千住マルイは、最も大きなマルイでもある。
地上11階(マルイ的な売り場は8階まで、9階はレストラン街、その上は、劇場等が入る)、地下1階に広がる売り場スペースは、地下には、マルイとしてはチャレンジとなる食料品売り場などもある。
すでに、北千住マルイは、東京北部地域のファッション発信源となっているといっても良いだろう。
その一方で、2004年には、 ・ マルイワン新宿 ・ マルイワン渋谷 ・ 丸井土浦店 ・ 丸井八王子店 ・ 丸井川口 ・ インザルーム自由が丘 ・ 丸井沼津店 というような既存の中規模店を閉鎖が実行されている。
丸井の戦略の特徴であるのは、撤退と出店であり、もう一つの特徴である、大規模化、効率化戦略も、同時に実行されている。
ここで、効率化について、もう一つインディケ!しなくてはいけない話題がある。
老舗の小売業は、年功による賃金上昇により、どこも人件費が肥大化傾向にあるのが悩みの種である。2003年、丸井は業界を驚かす大なたを振った。
販売員を子会社に転籍させ、成果報酬型賃金体系を導入。これで、一時的には、子会社への人員移動に伴うものや、早期退職者向けへの退職金支払いなどで、資金は必要であるが、将来的な賃金リスクを一掃することとなった。
賛否両論分かれるところであるが、既に、日本の賃金システムが崩壊しつつあり、このような流れは、今後も他の老舗小売業で進んでいくとインディケ!できる。
■ 神戸マルイ 2003年10月には、関西初の店舗となる神戸マルイをオープンさせている。関西初となったマルイであるが、いわゆる「神戸系セレブカジュアル」といわれるブランドを集積したのがヒットし、関西において大きな存在感を築いたといわれている。
また、2004年に改装オープンした渋谷のマルイJAMにもそれが活かされている。神戸系セレブカジュアルブランドとして有名なマーキュリーデュオ(MERCURY DUO)が、東京のカジュアルファッションの中心地である渋谷に、そして、マルイに導入された。
さらに、来年には、いよいよ関西の商業の中心地、難波駅前にマルイが誕生する。
■ 待望の有楽町進出 丸井は、東京の各ターミナルにあると言って過言ではないが、唯一ぽっかりと明いていたのが、銀座地域である。
しかし、2007年に有楽町出店が決定しており、老舗百貨店三越が、店舗を減らし続ける中、丸井の撤退&拡大戦略は止まりそうにもない。
今後も、丸井から目が離せない。
関連タグ:丸井,マルイ,神戸系,北千住,2005年1月UPコンテンツ
紹介した東京スポット■ 北千住マルイ
東京メトロ 日比谷線 千代田線 JR線 東武線 北千住駅 徒歩1分
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