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  中野ブロードウェイ エントランス -早稲田通り側- |
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  中野ブロードウェイ エントランス -サンモール側- |
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中野ブロードウェイは、「サブカルの聖地」という紹介をされることが多い商業施設だ。
今、注目をあびる「萌え」銘柄企業として名高い「まんだらけ(東証マザーズ上場企業)」が、本店を初め、多数店舗を構えることなどがその理由であるが、中野ブロードウェイには、秋葉原にも似た現代のバザール的な独自の雰囲気がある。
また、この中野ブロードウェイの面白さは、近隣住民の生活を支えているショッピングセンターでもあり、サブカルの聖地という自然発生的なテーマモールにもなっている点だ。
先週までは、郊外型ショッピングセンターに的を絞ってインディケ!してきた。今回は、趣向を変えて、都心部ショッピングセンターをインディケ!してみたい。つまり、それは、オープンから約40年経っても、尚、人々の引き続け続ける中野ブロードウェイである。
■ 中野ブロードウェイというプランニング 中野ブロードウェイの特徴は、面積辺りの店舗数の多さ。現在の郊外型ショッピングセンターと比べて圧倒的に1店舗あたりの面積が少ない。
これは、販売の効率化といった現在のストアオペレーション的な視点から見ると効率が悪いということになるだろうが、逆の見方からすれば、区画が大きければ出店・維持コストが大きくなるが、区画が小さければ出店コストを抑えることができ、オーナーやその親類などが店番するなどして維持コストも安く出来る。
サブカルチャーは、あくまでも「サブ」。つまり、ターゲットが狭い商材を扱う店舗でも出店・維持できるショッピングセンターが中野ブロードウェイともインディケ!できる。
一つのこれの証明として、現在のストアオペレーションの中で効率化が難しい、品番、型が無限にあるような商材、かつ、中古品といったような、買う方もマニアだが、売る方もマニアでないと出来ないといった商材と取り扱う店が中野ブロードウェイに数多くならんでいる。
■ 中野ブロードウェイって 中野ブロードウェイは、1966年、中野駅北口駅前商店街である中野サンモールの裏手にオープンした商業・住居の複合施設。商業フロアは、B1Fから4Fまで、約280店舗。
5F〜10Fまでが、住居施設となっている。当時としては最新の都市型コマーシャル&レジデンスの複合都市開発であった。
商業フロアーは、ショッピングセンター的に見た場合に、核店舗といえるスーパーの西友がB1Fにはいり、4Fにはショッピングセンターに併設することが重要といわつつある、医療フロア(内科や耳鼻科などの医院が集合したフロア)もある。
注目のサブカル関係では、3Fや4Fとなるとかなりサブカル度が増してくる。特に、4Fにはメイドカフェや、コスプレグッツ販売店など、素人には理解が難しいグッツが数多く並ぶ。
しかし、今後の商業施設開発においては、この中野ブロードウェイのバザール的な雰囲気を取り入れるというアイディアも生まれてくるだろう。
というのも、商業施設は古くなるとどうしても、注目度が落ちてくるという運命にある。しかし、このバザール的な雰囲気は、年月が経つほど円熟しているくるために商業施設が古くなっても、その魅力は保てる。
最近、郊外型ショッピングモールの建設が進んでいるが、それらもいずれは古くなる。今から、個性や人格を持ったバザール的な雰囲気、つまり、秋葉原や中野ブロードウェイが作り出してきた雰囲気をどのように昇華、もしくは、消化するかを考える必要があるのかもしれない。
是非とも、中野ブロードウェイをインディケ!してほしい。
関連タグ:大規模商業施設,中野,2005年6月UPコンテンツ
紹介した東京スポット東京メトロ 東西線 JR線 中野駅下車 徒歩2分
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